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賃貸のプロパンガスが高い理由と対策|変えられないときにできること

賃貸のプロパンガスが高い理由と対策|変えられないときにできること

引っ越してきて、初めて届いたガス代の請求書を見て、思わず二度見してしまった。

そんな経験はありませんか?

前に住んでいた部屋より明らかに高い。
同じ使い方をしているはずなのに、なぜ?

調べてみると、自分の部屋のガスはプロパンガスで、どうやら都市ガスより高くなりやすいらしい。

しかも賃貸だと、「じゃあガス会社を変えよう」とはいきません。
高いと感じても、何から確認すればいいのか分からないまま、毎月の請求書を受け取り続けている人は少なくないはずです。

この記事では、プロパンガス業界での実務経験をもとに、賃貸のプロパンガスが高くなりやすい理由と、自分の料金が高いのかを確かめる方法、そして変更できないときでもできる対策を、順番に解説します。

なお、契約内容や物件、地域によって事情は大きく異なります。ここで紹介するのは、あくまで一般的な傾向として読んでください。

概要

  • 賃貸のプロパンガスが高くなりやすい理由
  • 検針票で、自分の料金が高いかどうかを確かめる方法
  • ガス会社を変更できないときの対策
  • 次の物件選びで失敗しない考え方

賃貸のプロパンガスが高くなりやすい理由

賃貸のプロパンガスが高くなりやすい理由

ガス会社を入居者が選べない構造

賃貸のプロパンガスが高くなりやすい一番の理由は、ガス会社を使う人(入居者)が選べないこと。

賃貸物件では、どのガス会社と契約するかを、大家さんや管理会社が決めているのが一般的で、毎月ガス代を払うのは入居者でも、契約先を選ぶのは別の人、という構造になっています。

ガス会社を選べない状態だと、「他社より安くしないと契約してもらえない」という競争が働きにくくなります。
持ち家なら、料金が高いと感じたら会社を比べて変えられますが、賃貸ではそれができません。

この構造が、賃貸のプロパンガスの料金が高止まりしやすい背景。

使う人が選べない、っていうのが賃貸の大きなポイントなんだ

料金が入居前に見えにくい

もう一つの理由は、料金が入居前に見えにくいことです。

物件を探すとき、家賃や管理費、間取りは必ず確認しますが、プロパンガスの料金表まで見ている人は少ないですね。

物件の資料にも、ガスの種類が書かれているだけで、料金までは載っていないことがほとんどで、住み始めてから初めて、自分の部屋のガス代の水準を知ることになります。

2024年7月には、入居前にLPガス料金を確認できるルールも始まりましたが、まだ十分に知られていないのが実情です。

入居前のルールは、
>>>賃貸のプロパンガスは変更できる?できるケースと相談の進め方
こちらの記事で解説しています。
【変更の可否や大家さんとの相談もこちらで詳しく解説】

設備費用が料金に含まれてきた背景

賃貸物件では、給湯器やエアコンといった設備の費用を、ガス会社が負担して導入する形が取られてきました。
この場合、その費用が、ガス料金の中に含まれる形で回収されていることがあります。

入居者から見ると、設備の費用を払っている感覚はありません。
ただ、結果として、同じ使用量でもガス代が高くなる原因になりえます。

なお、2025年4月2日の法改正により、賃貸住宅向けのプロパンガス契約では、ガス器具などの消費設備の費用をガス料金に計上することが原則できなくなりました。
すでに結ばれている契約の扱いは、時期や契約内容によって異なる場合があります。

ガス会社も料金調整制度で、仕入れに合わせて金額を都度調整していますが、高い設定の業者もあるのが事実です。
クレームを入れるのではなく、大家さんを通してガス屋にお願いするのも有効ですよ!
ガス屋って大家さんに弱いですから(汗)

賃貸のプロパンガスが高いかどうかを確かめる方法

「高い」と感じても、本当に高いのか、使用量が多いだけなのかを区別することが大切です。
感覚ではなく、検針票の数字で確かめましょう。

検針票で見る3つのポイント

検針票(ガスの使用量のお知らせ)で見たいのは、次の3つです。

  • 基本料金
    使用量に関係なく、毎月かかる固定の料金
  • 従量単価
    使った分だけかかる、1立方メートル(m³)あたりの料金
  • 使用量
    その月に使ったガスの量(m³)

特に、料金の高さを左右するのは、基本料金と従量単価!

使用量が少ないのにガス代が高いなら、単価が高い可能性があります。

項目何を見るか気になるケース
基本料金毎月固定でかかる金額使用量が少ない月でも、請求額が大きい
従量単価1m³あたりの料金相場の目安と比べて高い
使用量その月に使ったガスの量季節や家族の人数に対して多すぎる
設備料金などの別項目給湯器などの記載項目の意味が分からない記載がある

相場との比べ方

自分の単価が高いかどうかは、相場の目安と比べて確認します。
比べるときは、同じ地方の使用量が同じくらいの世帯の平均や、単価の目安を基準にします。

県をまたぐと金額差は大きくなり、北陸ほど配送コスト等で高くなる傾向があるよ

ただし、プロパンガスは会社ごとに料金を自由に決められるため、地域や会社によって相場の幅は大きく、同じ条件でも差が出ます。
あくまで目安として、「極端に離れていないか」を見る使い方がおすすめです。

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アパート・マンションで確認したいこと

アパートやマンションなどの集合住宅では、建物全体で一括して供給している場合と、各部屋に個別で供給している場合があります。

一括供給だと、建物全体の契約がガス会社と大家さんの間で結ばれています。
個別供給だと、部屋ごとに料金が設定されていることが多いので、検針票の表記や、ボンベの置き場所からも、ある程度見分けがつきます。

自分の部屋がどちらのタイプなのかを知っておくと、あとで管理会社に問い合わせるときにも話が早くなります。

個別にボンベが置かれていたら直接相談するのも有り!

賃貸のプロパンガスが高いときの対策|変更できなくても

ガス会社を変えられなくても、できることはあります。
ここでは、変更の相談以外の対策を紹介します。

使い方で見直せるところ

毎日の使い方を少し見直すだけで、ガス代を下げられる場合があります。

  • 給湯の設定温度を、必要以上に高くしない
  • シャワーを出しっぱなしにしない
  • 追い焚きの回数を減らす、お風呂のふたをして冷めにくくする
  • コンロでは、鍋の底から炎がはみ出さない火力にする

使い方での節約には限りがありますが、単価が高い物件ほど、同じ節約でも金額の差が出やすくなります。

>>>プロパンガスの節約方法|高く感じたときの原因チェックと実践テクニック

管理会社に料金の内訳を聞く

「ガス会社を変えたい」と要求するのではなく、まずは料金の内訳を教えてもらう、という形で問い合わせる方法があります。

  • 自分の部屋のガス料金表(基本料金・従量単価)を見せてもらえるか
  • 設備料金などの別項目が、請求に含まれていないか
  • 契約の条件や、期間はどうなっているか

料金の内訳を聞くだけなら、大家さんや管理会社も受け入れやすいものです。
ガス会社に直接問い合わせることもできまが、実際に変更の相談をしたい場合の進め方は、こちらで詳しく解説しています。

>>>賃貸のプロパンガスは変更できる?できるケースと相談の進め方

いきなり変えてほしいと言うより、まず料金表を見せてもらうのが近道かも

次の物件選びで失敗しない考え方

今の物件で難しい場合は、次の引っ越しで同じ思いをしないよう、物件選びの段階で確認する方法があります。

  • 内見や契約の前に、ガスの種類(都市ガスかプロパンガスか)を確認する
  • プロパンガスの物件なら、その物件のガス料金表を見せてもらう
  • 家賃だけでなく、ガス代を含めた月々の総額で比べる

家賃が少し安くても、ガス代が高ければ、トータルでは損になることもあります。

また、契約内容や料金に納得がいかないときは、お住まいの地域の消費生活センターなどに相談するという選択肢もあります。

よくある質問

Q. 一人暮らしでもプロパンガスは高くなりますか?

A. 使用量が少なくても、基本料金や従量単価の水準によっては高く感じることがあります。
単価が高い物件では、使用量が少ない一人暮らしでも、月々の負担が大きくなりやすいです。

Q. アパートとマンションで、ガス代に違いはありますか?

A. 建物の規模というより、ガス会社と契約の内容、供給方式(一括か個別か)で差が出ます。
まずは検針票で、単価と基本料金を確認してみてください。

Q. 大家さんには聞きにくいのですが、どうすればいいですか?

A. 管理会社経由で、料金表の確認という形で聞く方法があります。
ガス会社へ直接、料金について問い合わせることもできます。

賃貸のプロパンガスが高いと感じたときの進め方【まとめ】

ここまで読んで、「賃貸のプロパンガスが高くなりやすいのには、構造的な理由があるんだな」と、少し見え方が変わったのではないでしょうか。

使う人が会社を選べないこと、料金が入居前に見えにくいこと、設備費用が料金に含まれてきた背景。
個人の使い方だけでは説明できない事情が重なっているので、「自分の使い方が悪いのかも」と気に病む必要はありません。

まずは、検針票を手元に置いて、基本料金と従量単価、使用量を確認してみてください。
そのうえで、ガス会社を変更できるかどうかは、大家さんや管理会社との相談になります。
難しい場合でも、使い方の見直しや、料金の内訳を聞くことで、状況が変わる可能性はあります。

今の物件でできることには限りがありますが、次の物件選びでは、ガス代を含めた月々の総額で比べるという視点が、きっと役に立ちます。
わからないことを一つずつ減らしながら、納得できる形でガス代と付き合っていきましょう。

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